家から出たり、帰ってきたりした時に毎日必ず通る”玄関”。知らない間に玄関だけ何か古くなったなぁ、傷んできたなぁ、リフォームした方がいいのかなぁと思ったことはないでしょうか?
一瞬でもそう感じたあなたは、玄関のリフォームの時期なのかもしれません。
玄関は別名”家の顔”とも呼ばれます。玄関は家族以外の他の人にも見られることが多く、その家の雰囲気や印象を決める場所とも言えます。
長くご自宅をお使いいただくためにも、玄関がいまいちだとお思いの方はぜひ玄関のリフォームをご検討してみてください。
玄関のリフォームの種類
玄関のリフォームで最初に考えておくべきことは、どのタイプの玄関ドアにすべきか?ということです。現状の玄関のタイプがどのタイプで、これを同じタイプでいくのか?、はたまた違うタイプに変えるのか?を想像しておくことが必要です。主な玄関ドアのタイプは以下の通りです。
1,開き戸タイプ
ドアノブが扉一枚につき1個あり前後に開くタイプのものです。一般的に多いタイプです。さらにこれらは「片開き」「親子」タイプに分かれます。「片開き」タイプは、狭小スペースでも取り付けやすいという特長を持ち、主にマンション等の集合住宅で用いられます。「親子」タイプは、ドアが二枚で観音開きのものです。メインで使用する親扉とメインで使用しない子扉があります。主に戸建てのお家で用いられます。
2,引き戸タイプ
玄関の前に空間があまり無く開き戸が設置するのが厳しい場合、スライド式のこのタイプが用いられます。
引き戸タイプは開閉しやすいという特長を持つので、力の無い子供やご老人が多いお宅で用いられることが多いです。こちらも「引き違い戸」「片引き戸」の二種類があります。「引き違い戸」は文字通り扉が二枚あり左右どちらからでも開閉が可能なもので、「片引き戸」は扉は一枚で、どちらか片側のみにスライド移動させて利用するタイプのものです。
あと玄関ドアのタイプとは関係がありませんが、ドアを断熱にしておくか否か?は玄関ドア選びの際に大事なポイントです。
家の中の熱は主に玄関や窓から外に逃げるので、いかに玄関を断熱するか?は特に冬場が寒い地域では大事な要因になってきます。寒さが気になるお宅ではぜひ玄関ドアは断熱タイプにすることをご検討ください。あと「網戸を取り付ける」「玄関の収納や靴箱を増やす」なども検討要件になってくると思います。
玄関の変更の費用の考え方
玄関のリフォームの費用構成は、まず今お住まいのご自宅の玄関がどのタイプの玄関ドアで、そして次に導入予定がどのタイプかを決めた後、変更にかかる工事費(内装工事等がある場合はそれも含む)及び古い玄関ドアの処分費等で構成されます。つまり、
玄関ドアの費用 + 工事費用(内装工事ある場合含む) + 処分費用 = 玄関変更費用
となります。
費用を見積る上で、工事費用は以下のケースに分類されます。
①今あるドアのタイプと同じで今の玄関枠を利用する
今使っている玄関枠をそのまま利用する場合、ドア枠を新たに大幅に工事する必要が無いので、費用を抑えることができますし、工期も短くて済みます。
そのため全ての費用を見積もっても玄関ドアの種類にもよりますが8~30万くらいの範囲で収まるのが一般的です。
②ドアの交換にあわせて周りの工事も行う
ドア交換にあわせて壁や床、靴の収納などの内装工事を行う場合は、追加工事の量にあわせて費用がアップします。相場的にはドアの種類をどれにするかで変動はしますが、大よそ40~80万くらいの範囲のものが多いです。しかし内装工事をこの際思い切って行えば断熱に関しても良くなったり、収納等を追加して使い勝手もよくすることができたりするので思い切って周りの工事をされる方は多いです。
③玄関の構造そのものの変更
玄関ドアのタイプを今あるものとは違うものにするとなると、構造そのものの変更になりある程度多額の費用が発生します。内容にもよりますが、全て120万以上の見積になると思います。しかし、”家の顔”である玄関を劇的に変えることは、ご自宅のイメージや雰囲気を一変することにつながります。費用がかかることは工事量の問題で致し方ない部分がありますが、中途半端にドアだけ変えても印象が変わらないとお考えの方は思い切って全てを変えるという選択はとてもアリだと思います。
玄関のリフォームを成功させるためには
玄関のリフォームを成功させるには、今の時点で皆様が不安に思われることをできる範囲内で前もってリストアップしておくことが大事です。まずは皆様で話し合ってみて、前もって今の玄関に関する問題点を洗い出し、そして今後望むことを出し合ってみましょう。その上で、特に必要と思われる点を以下にご紹介します。
1,玄関ドアのサイズ
基本玄関枠を再利用したいとお考えの方は特に今の玄関ドアのサイズ・寸法をしっかりと計っておいてください。少しでも寸法が違う場合、例えば新しい玄関ドアが大きい場合は取り付けられませんし、小さい場合は、室内の気密性が下がります。ピッタリの寸法のものを探すのが基本ですので、サイズや寸法をきっちりと測って間違わないようにしてください。
2,ドアのデザイン
玄関ドアのデザインが前とガラッと変わると、周りの人に与える印象も大きく変わります。玄関ドア単体でどれにするかだけを議論するだけではなく、建物全体の中の玄関ドアを観る視点を持ち、どのようなデザインが最適かを模索する必要があります。デザインが浮かないように注意しましょう。
3,防犯面
何かと物騒な世の中です。玄関ドアも防犯面に強いタイプを選ぶべきです。ちゃんとした防犯性を備えているか新しい玄関ドア選びの際には確認しましょう。
有名な機能としては、泥棒のピッキングに対して強いディンプルキータイプがありますが、近年とても人気です。
4,採光
採光が無いと玄関ドアの室内は暗い印象がつきまといます。ある程度最適な採光は必要と言えるでしょう。玄関ドアに硝子やスリットがついているタイプは採光度が高いです。
5,断熱性
ドアの断熱性が弱いと寒い空気が家の中に入ってきやすくなるのと同時に、家の中の暖かい空気が外に漏れやすくなります。いくら暖めてもすぐに冷えてしまう家となってしまいます。そうなると冬の暖房費も高額になりがちですし、夏のエアコン代にも影響が出てくることでしょう。また内装工事をする場合は断熱材を入れて外の空気を遮断してもらうように依頼するのもいいでしょう。
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